Zher the ZOO YOYOGI副店長 後藤瞬「チカチカのナカナカのヒトビト 第6回」

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一度辞めたのに、また突然twitterを再開しました。
理由は省きますが。
再開して1か月経ちましたが、正直やっぱりどうしても苦手です。
職業柄、自分の店やバンドに関係するワードをサーチするのですが、「見て良かった」ツイートもあれば勿論「見なきゃ良かった」ツイートもあるので、何回それに出くわしても慣れないものです。
強く自分を持てば平気なんでしょうけど、全然強くなれないです・・・。
こういうのって何なんでしょうね。
100人自分の事(自分が好きなバンドの事)好きだと言ってくれても、101人目の人に大嫌い!って言われたら全て否定された気分になってしまいます。そんな事ってないですか?
結局どうしたいんだ後藤は?って事なのですが、良いも悪いも言ってくれるだけで幸せなんだと認識しろと思いたいです。
本当に残念なのって、そのどちらにも該当されない事なのかも。

いきなりな出だしで失礼しました。
バンドの話。
先日およそ4年ぶりに「それでも世界が続くなら」シノさんが店に来ました。およそ4年ぶりですよ。その間出演もなければ、フラッと立ち寄る事もなかったんです。
その理由というか心境というのは、CLUB Queのこの記事を読んでもらえると、少し解るかも知れません。(インタビューの2ページ目、中断に書かれていますね)
シノさんとZher the ZOOというハコには深い繋がりや思い出があります。
それせかを始める前には「ドイツオレンジ」というバンドで良く出演頂いていましたし、それせか結成したての頃も2回ですかね、出演してもらった事がありました。
僕はドイツオレンジを楽曲だけで知っていて、その後それせかのライブを初めて店で観た時の衝撃を今でも忘れられないんですけど、正直『・・・暗い!』の一言でした。
暗いんだけどなんでこんなに温かくて優しく響くんだろうと思って、当時のうちの店長に『なんなんすかあのバンド凄い良いじゃないですか』って言ったら『でも本当に暗いバンドだよ笑。』って言われた思い出があります。(店長もそれせか大好きだからこその発言です。)
そこから、それせかはうちでの出演は徐々に減って4年は経ったのです。
僕はその4年間、実の所、うちの店でのライブ以外一切「それでも世界が続くなら」のライブに足を運ばなかったんです。何でだろう・・・まだ全然シノさん含めメンバーさんとも交流がある訳では無いし、変に「まだ出会うべきではない」とか思ってたんだと思います。
「それでも世界が続くなら」って真剣なバンドなんですよ。
真剣じゃないバンドが居る中で、彼らは真剣なんですよ。
そんな彼らにまだまだ未熟な僕は(当時この仕事に就きたてだった自分は)『こんにちは!自分それせか凄い好きなんです!』だなんてちょっと言えなかったんです。
そんな事気にしなくてもいいのにと思われるかと思いますが、音楽に真摯に向き合えている方々に対して、自分はちゃんと音楽に向き合えているか、人と向き合えているか、自問自答すると自分の物事に対しての考えが軽いかもと思って、変に恐れ多くなってしまってたんです。
だから彼らは彼らで音楽を続けているので、自分は自分でしっかりと今やれる事をやろうと考えました。
そして「それでも世界が続くなら」のライブを観る時は、彼らにまた声をかける時までは、代々木のこの店以外では一切観に行かないぞ!頑張れ自分!ともの凄い勝手で失礼なルールを作りました。
(その間はひたすらリリースされたCDを聴くだけの日々ですね。)

話を戻しますね。
そんなシノさんが、そんな気持ちを抱えていた僕に会いに4年ぶりに店に来たんです。
来店した理由は今度別の機会にお話しますが、自分が想像していた以上に面白い方で、想像を超える程人間力のある素晴らしい方でした。
あーそうか、こういう人の作る音楽だから俺は好きなんだな、と感じました。
そして話をしていてようやく自分が思っていた気持ちをシノさんに伝える事が出来ました。
(なんだか気色の悪い話かも知れませんが、基本的に全てのアーティストや、コミュニケーションする相手に、毎回こんなメンドクサイ事を思っている自分です。)

そんなシノさんの居る「それでも世界が続くなら」いよいよ11月7日におよそ4年ぶりにZher the ZOO出演ですよ。
満を持しているんでしょうか。
このイベントに関しては本コラム最後にてお話したく思います。

~~~~~~~~~~~~~~~~~
▼Q&A
それでは今回のQ&Aコーナーです。

①<<初めて質問します!僕は地方で活動している、とあるバンドマンです。東京でのライブを考えているんですが、地方のバンドが東京でも知名度を上げられたり、多くの人に知ってもらうためにはどうしたらいいんでしょうか…。いきなり東京に行っていいものなのか、結構不安です。>>
【とく丸(21歳 専門学生・バンドマン)】

ご質問ありがとうございます。
もう答えは出ていますよ!東京にライブに来れば多くの人(少なくとも都内の方々)に知ってもらえるチャンスですよ!
逆の事を言うと、都内で活動しているバンドが東京外にライブに行く時も、そこに住まわれる方々に知ってもらいたい・ファンになって欲しいと考えてライブをしに遠征に行くんです。
例えばタワーレコードなどのCDショップにCDを全国流通させているバンドがいるとして、そのバンドが都内だけでライブをしていてもCDって売れないじゃないですか。だから東京外の街に行って、ライブ観てもらって、そのライブを観た方が後日気になってCDショップでCDを買うなんて流れを掴めると思います。
当たり前ですが東京で名前が知れてたり売れてたりしても、全国規模・世界規模で考えたら何とも小さい事です。
大阪や札幌、仙台等々、今盛り上がっているシーンがあるので、アーティストの方々は視野を広く持って活動していって欲しいです。
なのでとく丸さん、まずは東京にお越し下さい!そこから始まると思いますよ。
ちなみにいきなりでも大歓迎です。
出てみたいライブハウスがあれば、まずは電話でもメールでも良いので事前に連絡してみるのも良いかと思います。
『ライブしに行きたいです!』って言われて嫌な気持ちになるハコなんて絶対無いですから安心して下さい。
勿論Zher the ZOOもお待ちしていますよ。

②<<後藤さんにとっての「お客さん」と「ファン」の違いって何でしょうか?>>
【結(22歳 フリーター)】

いきなりですが例え話を。
レストランの話をすると、味も値段もサービスもアクセスのし易さも全く同じレベルの店舗が2つあるとします。
でもどちらか一方に惹かれてしまう時ってあるじゃないですか。
そんな時、1つの店舗は「お客さん」として利用していて、もう1つの店舗は「ファン」といて通っているという認識でいます。
この2店舗の違いって一体何なんだろうと考えると、従業員だったりシェフだったりするかと思います。サービスに関しては同レベルだとすれば、違いは人格だったり性格だったり雰囲気だったり声だったり顔だったりですよね。
どちらがお腹も心も満腹になるか。
食べた人をファンにさせるレストランは確実に舌も心も満足させる事が出来ると思います。
ちなみに「お客さん」はご飯を食べて、美味しくなかったら店員に『まずかったよ』ってあんまり言わないじゃないですか。でも『ファン』の人はちゃんと直接『まずかったよ』と伝えてくれるんですよ。そのお店が大好きだから、味が落ちてたらキチンと指摘してくれます。「お客さん」はマズイと思ったら、店を変えれば良いだけの話ですしね。

これを(難しいかとは思いますが)音楽に、バンドに、アーティストに変えて考えてみると、新しい発見があるかと思います。

「お客さん」も「ファン」もどちらの表現もその人それぞれで、上も下もあるかと思いますが、個人的には『お客さんをファンにする』気持ちを大事に何事にも取り組んでいます。

・・・いかがでしょうか。
聞きたかった回答を違いましたら申し訳ございません!

第6回目、更新が遅れてすみませんでした。
遅れたというよりも、むしろワザと遅らせたに近いのかも知れません。色々とご迷惑をおかけいたしました。
その訳ですが、ちょっと準備していた事が2点あったからです(以下、単純な宣伝になってしまう可能性がございます。OTOZINE編集部の皆様、大事なスペースを御貸し下さい)。

冒頭でも少し触れましたが、来たる11月7日(土)に【YOYOGI VERTHDAY】というイベントを組みました。
20組以上が参加するライブイベントでして、このイベントは僕と、BAD MUSICの坂田氏との共催企画となります。
実はこのイベント、過去【坂田VS後藤】として2回この時期に開催していまして、今年第3回目を迎えるにあたり改名をしました。
回を重ねるうちに自分達だけでは抑えきれない規模に(良い方向に)発展してしまいまして、『今年は個人名ではなくイベントっぽいイベントにしましょう』となり改名にあたりました。
イベントの目的としては<まだ誰も知らない才能を発見する日>として私・UKプロジェクト/Zher the ZOO YOYOGI後藤とBAD MUSIC坂田氏の嗅覚を活かした『純粋に好き!』というコンセプトと、そして<この日何かが生まれる日>という、アーティストにとっても来場者にとっても(更には各メーカーにとっても)何かが変わる・生まれる一日にしようと考え、バージョンアップして開催する事となりました。
出演アーティストも後藤と坂田氏両名が“今観て欲しい”アーティストをブッキング致しました。

このイベントの思想的なこだわりがあるのです。
まずこのイベント、フェスではありません。サーキット形式の通常ブッキングです(開催する会場はZher the ZOOとミューズ音楽院の2か所です)。
何故フェスではないかと言いますと、まず大きく1点挙げますと「フェスイベントにしたくて組んだイベントでは無い」からです。
過去2回と同様にイベントを構成する際、過去開催よりも相談したいアーティストが沢山いた、という順序があり、それにあたり会場キャパとタイムテーブルを考えて進行した、という流れが正しいからです。
それと「フェス独自の雰囲気よりも、ヒリついた通常ブッキングライブ特有の雰囲気にしたい」という気持ちが強かったのです。
出演者には是非“対バン”として共演者と対峙して欲しいと考えて欲しいからです。
出演者同士演奏でも動員でも盛り上がりでも物販の売れ行きでも戦って欲しいからです。
そういう意味も込めてタイトルも考えました。

でもお客さんからしたら、このような意図や意志は結構どうでも良いのかも知れませんので(笑)、あまり気にされなくって大丈夫です!
このイベントに参加されて、『素晴らしいフェスだ!』と思ってもらえたら、それはもうその人にとっても素晴らしいフェスでしかないと思いますから、僕も凄く嬉しく思います。

フェスって、その言葉だけでどこかワクワクしてしまうじゃないですか。
ようは根拠の無い“フェスマジック”に自分が最初から、当日を迎えてもいないのにかかりたくないし、出演者の方々にもあまりかかって欲しくないと考えてます。
フェスというワードを借りて自分のイベントを盛り上げたくないのです。
僕も坂田氏に対して、出演者は共演者に対して、ファイティングポーズを取ってイベントに臨む、何だか楽しい喧嘩を出来れば幸いです。
(誤解の無いように書いておきますが、現存するフェス全てを批判し批難している訳ではないですからね!!)
自分でこれ書いてて、頭固い奴だなぁと再認識しています・・・。
大丈夫か自分・・・。

それとですね、もう一つ準備をしていた事がありまして。
このイベントに関連する事なのですが。
10月14日(水)、私CDを出す事になりました。
【VERTHDAY】というCDです。
UKプロジェクトからでも、Zher the ZOOからでも、BAD MUSICからでもないです。
僕とイベントの共催相手の坂田氏とが創設した、インディーズレーベルからのリリースです。このCD発売の為にレーベルを作りました。(ほんとに作っただけ。)
es-recordsって言います。
参加アーティストはイベント【YOYOGI VERTHDAY】に関連された15組の計15曲収録。
渾身の1曲を用意してくれました。
価格は税込みの¥500となっています。
販売箇所はタワーレコード新宿店限定。
更に枚数ですが300枚限定となります。
発売日は10月14日(水)となっておりますので、是非ともお買い求め頂けますと幸いです。

年間でいくつのバンド、ライブを観てきたでしょうか。
年間でいくつのバンド・アーティストの方と出逢ったでしょうか。
自分でも全てを把握しきれている自信はないのですが、深く自分の心に突き刺さってはとれないアーティストが居たりします。
音楽性の素晴らしさや人間性の素晴らしさ、魅力に惹かれてしまうアーティストが存在します。
現在も第一線で活躍していたり、何万人ものファンの前で演奏するバンドも居ますが、そんなバンド以外にも、中々日の目を見ない方々や日々集客に悩まされている方々もいます。
自分としては楽曲面においては(ライブを除く)、有名無名は関係なく今鳴らすべき最高な音を出しているのだとすれば、そのような音楽状況は少しおかしいと考えております。
少しでも、些細でも、何かきっかけがあれば。
そう考えて、11 月7 日【YOYOGI VERTHDAY】出演バンドの中からではありますが15 組参加のコンピレーションアルバムを制作しました。
1 枚のCD にバンド歴や知名度関係なく、今現在の楽曲のみで勝負をするこの世でたった1 つしかない音源集が完成致しました。
今通して聴いていると各々一切手加減無しの殴り合いの様な内容になっていまして、この試合KO やTKO にはもつれこまず、勝敗は結果判定して頂かないといけません。
そう、貴方に。
そんな貴方に届けたいCD が出来たのも、全面的に協力してくれた参加バンドに他なりません。本当に本当に感謝です。
このCD をもとに貴方に挑みたいと考えております。
誕生し、戦う意志を持ったVERTHDAY。

よろしくお願いします。
特設HP用コンピ資料

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【商品情報】
表1
アーティスト: Varios Artist
タイトル:VERTHDAY
発売日: 2015 10月14日(水)
収録曲(アーティスト):OverTheDogs 「JOINT」/ジョゼ「Moment」/ame full orchestra 「Mr. Clockwise」/THE Roll&McCARTNEY 「Come on ! Come on !」/あの娘の代わり「彼女に朝は来る」/Ornithomimus 「Rebirth」/Rahulas 「Diary of a Day」/ヨモギ| イ| チヨウ「スペーシー」/airezias 「スリンガーランド」/SWANKY DOGS 「飛行船」/ハクセンノ外「これから」/podo 「情報時代のぽつねん君」/ThreeQuestions 「23」/THE LOCAL ART 「青空」/膝の皿ジャック「ひとりザーザーズー」
*ジャケットデザイン: ハヅキ
品番:ESRD-0001
価格:¥500(税込)
収録曲数 15曲
☆タワーレコード新宿店限定/300枚限定生産(アーティスト物販,会場売りは今の所予定しておりません。)
詳細はこちら
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なお、題名には必ず「後藤さんへ質問」とお書き下さい。
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▶プロフィール
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後藤瞬
UK.PROJECTライブハウス部門Zher the ZOO YOYOGI副店長
大阪芸術大学卒業後に半年フリーターをした後、嫌々していた就職活動に成功し、上京。 六本木にあるテレビ局で働き始めるも、すぐに退職。
そして訳も分からずに飛び込んだのが下北沢はCLUB Que。ここが始まりでした。
ほぼ毎日代々木に居ます。下北沢にも良く居ます。音楽の事は毎日考えています。
こんな感じですがよろしくお願いします。
Zher the ZOO YOYOGI HP
(株)ユーケープロジェクト HP
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