ORIEライブレポート@01.17 新宿Nine Spices

LINEで送る

IMG_8656

ギター・タツミが大きく一礼し、続く推定身長145cmのわかつきが、裸足にワンピース1枚で登場すると、自分の背丈と変わらない大きさのベースをひょいっと肩から背負う。愛くるしくて凛々しい彼女の姿は、女性戦闘員が戦に出かけるように、スリリングでちょっと異次元な世界観を漂わせている。

相棒のギターボーカル・松川が〈ORIEです。よろしくお願いします〉と声をかけると、1曲目の「デイライト」で華々しいオープニングを飾る。2ビートに突き抜けるようなメロディーを加えたパンクソングが、ショーの始まりを告げるセレミニアムな楽曲へ変化していく。想像もつかないようなアレンジの組み合わせで、男女ツインボーカルの歌が軸となってORIEワールドを作り上げていく。

IMG_8946

2曲目「紺より深い」では、更に2人の歌が途切れることなく伸び続けて絡み合う。オルタナティヴの一番かっこいい部分を抽出したクールな印象だが、サビは爽快でカラフルなポップソングを弾けさせる。うねうねと揺れる浮遊感が心地よくも気持ち悪いが、やっぱり最後には明るいサウンドの波を会場いっぱいに浴びせてくるから、ORIEは聴いていて気分が上がる。

ゆったりとしたリヴァーブの中で2人が歌い出だし、松川が「盛り上がっていきましょう!」と声をかけ、「サンセットサイン」を披露。会場からパッと手が挙がっていき、グルーヴも更に熱が入って盛り上げっていく。どこかフォーク感も感じる良メロに、2ビートのパンキッシュなリズムを走らせる。どこまでも飛んでいけそうな解放感が、切なさと楽しさを連れていく。

IMG_8935

「まだまだいけますか!」と更に松川が煽り、「SEASONS」のイントロが会場の熱を高めていく。メロウなサウンドの中で2人が〈どこ〉〈どこ〉と掛け合いながら歌う。コロコロと展開が変わる様子が、めまぐるしく変わる季節をそのまま表現しているようで、〈春夏秋冬 巡って〉とも歌われている。マイクから離れる時にニコリと笑うわかつきが愛くるしい。

ORIEは以前、OTOZINEインタビューでも「自主企画を行わない」「良いと思うバンドにまだ出会えていない」と言っていたが、わかつきはこの日「友達が多くない時期があったんですけど」とその時期を振り返るかのように話し始め、「でも今日は友達が一番多いバンドなんじゃないかな!」と笑いを誘った。

IMG_8885

切れのよいギターで始まる「keyword」はちょっぴり切なく、優しいバラード。ゆったりとしたリズムに会場も身を任せて聴き入っていて、心にじんわりと沁みわたっていった。松川がリスペクトするACIDMANを彷彿とさせる美しさを感じつつ、本編終了。

アンコールでは、掛け声と共にサポートドラム・タカハシが力強くドラムインし、「鮮やかな少年」を披露した。畳み掛けるかのように痛快なギターロックをかき鳴らしておきながらピタリと寸止めされる。ポップスとオルタナティヴの間をホップステップジャンプ!と行き来する彼らの音楽性はまさに鮮やか。一生懸命マイクに向かう2人が、揃ってつま先立ちする姿を見るのが本当に大好きだ。

IMG_8987

大歓声で幕が閉じるも、まだまだ物足りない!むしろ先ほどのアンコールで更にスイッチを押されたかのような観客がダブルアンコールを要求する。再び登場すると「さっきのは予定調和だよ。でも、今のはまじで嬉しい。ありがとう」とはにかみながら会場に何度か会釈する。最後は「汚れアリ」で会場からのエールに最大限応えた。

[Text:加藤彩可 Photo:アオキタカト]

セットリスト
1.デイライト
2.紺より深い
3.サンセットサイン
4.SEASONS
5.keyword
en
鮮やかな少年
en2
汚れアリ


▶️関連リンク
ORIE official HP