Wasalabo. 切なさへの志向と4人の絆の邂逅が生んだ、一生ものの音楽――2nd mini album『Epiphany』インタビュー

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下北沢・吉祥寺を中心に活動するWasalabo.は、indigo la End/ゲスの極み乙女。のサポートコーラスとしても活躍するミオ(Vo)、99RadioServiceのキーボードでもあるriri(Key)、tight(Ba)、杉山タカアキ(Dr)から成る4人組バンド。彼女たちは2016年7月9日に結成4年目にして初のレコ発企画”epiphany labo vol.1”を開催し、同日2nd mini album『Epiphany』をライブ会場限定でリリースした。本作は、大切な人がいるからこそ抱える胸が張り裂けそうになるくらいの切なさを、4人の卓越したプレイヤビリティで色とりどりに体現するという実に贅沢なアルバムである。今回のインタビューでは、バンド結成に至るまでの経緯から『Epiphany』が作られることとなった必然、そして彼女たちが今抱える葛藤と意志について触れる。
読者のみなさまには、ぜひともWasalabo.の楽曲に「刮耳」していただきたい。

★OTOZINEでは、Wasalabo.レコ発企画”epiphany labo. vol.1”のライブレポートも掲載している。こちらも合わせてお読みいただきたい。
4人の足並みを揃え、音楽の魔法を魅せつけた、幸せなバンドの「Epiphany」――Wasalabo.レコ発企画”epiphany labo. vol.1”に寄せて

[Interviewer:笠原瑛里]


バンドをやって初めて、ステージに立つ楽しさを知った

――大学時代のサークルで結成されたと伺っていますが、どういう経緯でこの4人になったんですか?

riri:もともとは大学時代にWasalabo.の楽器隊のメンバーともう1人のボーカルの子で、前身バンドのWaSabiっていうバンドをやっていたんです。でも、それが大学卒業と同時に活動休止になりまして。で、その後にもう一回バンド組みたいねっていう話になって、この3人(riri、tight、杉山タカアキ)が集まったんです。その時に女性ボーカルが欲しいという話になり、ミオがいいよねっていう話になって。ミオとは大学時代から交流があったので、一緒にWasalabo.を組みました。

――みなさんが通っていたのは音楽系の学校ですか?

riri:いえ、普通の4年制大学です(笑)。でも個々でやっていたものがあって、たとえばミオはずっとバイオリンをやっていて。

――ミオさんがバイオリンをやっていたと聞いてすごいしっくりきました。というのも、Wasalabo.の曲を最初に聴いたとき、ミオさんの声には弦楽器のような揺らぎや響きがあるなと思ったんです。ご自身はバイオリンに影響されていると思いますか?

ミオ:確かに、バイオリンに影響されているところもあると思います。4歳からバイオリンを始めて、小学校で合唱部に入って、バイオリンと歌を並行してやっていたんです。だから、たぶんお互いに影響してるところがあると思います。バイオリンの響きに歌が感化されるところもあるし、逆に歌で表現するところがバイオリンでの表現につながることもあると思います。

――なるほど。話は変わりますが、みなさんはどのような音楽を聴かれてきたんですか?

ミオ:一番聴いたのはクラシックかもしれないですね。でも一時期ヴィジュアル系にハマったりもして、今に至ります(笑)。

riri:私は4歳からピアノを始めて今もやっているんですけど、ずっとクラシックを聴いてますね。でも、大学のバンドサークルに入ったときから、鍵盤が入ってる邦楽とか洋楽も聴くようになりました。

杉山タカアキ:女子2人はクラシックなんですけど、俺はロック、tightはファンクを始めとするブラックミュージックが好きなんです。2人が共通して好きなのはレッチリです。

tight:最初自分はアコギを弾いていたんで、ゆずとか19とか、アコースティックの歌ものを聴いていました。大学に入って聴く音楽の幅を広げて、レッチリが好きになってからはいろいろなジャンルに手を出すようになって。ベースが大好きなんで、基本ベースが目立つような曲ばかり聴いてました。

――ミオさんとririさんのお2人はなぜバンドで音楽をやろうと思ったんですか? クラシックを聴いてこられたとなると、たとえばピアニストやソロ歌手として活動するという道もあったと思うんですが。

riri:ずっとシビアな世界にいたので、高校生まではけっこうピアノが辛かったんです。だからバンドをやって初めて、ステージに立つ楽しさを知りました。あと、みんなと一緒に話しながら何かを作っていくのって楽しいなって思って、もう一歩踏み込んだものでやれたらいいなとも思って、バンドを始めたんです。

ミオ:私の場合、そもそもバンドサークルに入ったのがただ単純に歌いたかったからなんです。中学・高校は歌は(部活などで)やってなかったけど好きで、カラオケにはめっちゃ行っていました。それで、バンドっていうものの中で歌ってみたいって強く思うようになっていって。でも、サークルの外とか、大学を卒業してからバンドを組むっていうのは、就職したので考えていませんでしたね。歌える場所があるなら歌いたいという気持ちが強かったのかもしれないです。

 

みんなの気持ちを一回揃えるためのレコ発企画

――今回みなさんがレコ発企画を打ったりホームページを作ったりしたのは、Wasalabo.の音楽をもっと広げるための準備だったのかなと私は思うんです。昨年の後半まで活動休止をしていた杉山さんがちょうど戻ってこられたタイミングですしね。みなさんの中には、たとえば「もっと多くの人に聴いてもらいたい」とか、「売れたい」という気持ちはあったんですか?

ミオ:ホームページを作ったのは、そろそろ作りたいという気持ちが強かったからだよね。

杉山:うん。きっかけはなんだろうね?

riri:やっぱり杉(杉山)が一回抜けて、1年間ドラムがいなくてサポートでやっていたっていうのも大きかったです。みんな忙しくて、何かしらの価値とか意義がないとバンドを続けていけないっていう状況でした。そのような状況下で、みんなの気持ちを一回揃えるというか、ちゃんとWasalabo.をやってますっていうことを、みんなが個々で感じるようにしたいって自然と考えるようになったんです。それがホームページの設立とか今回の企画に結びついたんだと思います。