屋根の上のルーニー「東京進出、本格化。」

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横浜から、とうとう屋根の上のルーニーが来る。横浜のインディーズ数バンド主催で行われた『NECK ROCK』の中心バンドであり、2013年は横浜BLITZ、2014年はキャパ2000人の横浜文化体育館でのフェスを成し遂げた屋根の上のルーニーだが、その活動拠点はあくまでも横浜だった。今回、そのルーニーが2014年5月21日に渋谷 TSUTAYA O-Crestでワンマンライブ『忘れ種 vol.4 〜屋根の上のルーニー初ワンマンライブ〜』を行う。初ワンマンを地元横浜ではなく東京で行うということは、ルーニーにとって間違いなく大きな挑戦だ。それだけ横浜の中では十二分に存在感を発揮してきたバンドであることを口を酸っぱくして言いたい。何故、東京なのか。その真意をメンバー全員に語ってもらった。

取材:加藤彩可


東京でどれだけ戦えるか

—ルーニーの活動は横浜メインで、横浜を盛り上げようということで過去にNECK ROCKを含め色々な取り組みをされてきたと思いますが、今度は初のワンマンライブを横浜から離れて東京でやると。そもそもワンマンをやろうと決めた経緯は ?

横山裕紀(Gt.Cho.):ワンマンはかなり前から。中後が入る前からタイミングは探っていた。というか俺が入ったくらいから話はしてたよね(笑)。

畠山卓大(Vo.Gt.):「ワンマンいつやる ? 」ってね。今は3年目だね、うちらの。

横山:4年目じゃない ? 結成してから4年目。

畠山:メンバーがやっとそろって、PVとかレコーディングとかちゃんとできはじめたのが1年前くらい。今年の1月にBURROWでライブした時くらいに決めたよね。最初はCrestより小さい規模のライブハウスでやろうとしてたんだけど、自分たちの限界、一番甘えない場所って言ったらどこだろうってね。横浜でやるって言ったらやっぱり甘えがあって、やったら成功するっちゃ成功するだろうし、でも先に繋がるのかっていう話になった時に、本当に不安だったけど、O-Crestにしようって。「勝負だ!」「失うものはねぇしやるか!」みたいなね。

横山:そもそもCrestに出始めたきっかけっていうのも東京でどれだけ戦えるのか探るためだったし、2013年9月の中後の加入をきっかけにレコーディングも出来て、見通しが1年単位でできるようになったから、それもあって思い立った。

畠山:同じ9月の横浜BLITZのライブから見通しは考えていたかな。流れとしては、レコーディングを10月と11月に2ヶ月間長野まで行って録って、その中で「サイオウガウマ」という、うちら推しの曲をPVにして翌年の2014年1月に公開する。その後NECK ROCKが3月に文化体育館であるから、PVの再生回数もイベントと同時に上がればいいなと。そしてその直前に「ワンマンライブを5月にCrestでやります」って言うことで、「ルーニー来てるんじゃね?」みたいに思わせたくて。

横山:一つのサクセスストーリーを作り上げて、それを実現するために。逆に俺ら的にもその期間の中で成果が出なかったらヤバいんじゃないのみたいなプレッシャーもかけつつやってたから。

畠山:これもしあれだったらルーニーヤバいよねっていう話をしたら前田が泣いたっていう(笑)

前田美保(Dr.Cho.):嘘(笑)。泣いたっけ(笑)。

畠山:「そんなこと言わないでよ」って(笑)。

横山:それは言ってたかもしれない(笑)。

畠山:Crestでライブをやるっていうのは、ある意味ケツを叩くって意味で。ぶっちゃけ、こんな早くやるとは思っていなかったよね(笑)。Crestに出始めて1年半くらいだっけ。

前田:そんな経つのか。あとは単純にクレストの音が好きっていうのもある(笑)。

「あいつら、ポテンシャル高いぞ」って思わせたい

—東京は今、Crestだけ?

横山:あとは新宿Marbleと、今度下北沢ReGとか。

畠山:いろいろ他の東京のライブハウスにも誘ってもらっているけどね。今はCrestに1番お世話になっているかな。出続けていたおかげで、結構いいイベントのOAとかやらせてもらえるようにもなったし。

横山:6月16日のammoflight、DOOKIE FESTA、Goodbye holiday、ウラニーノのOAね。あと前まではワンマンでどこまで先が見えるようになるかなっていう状況を探っていたところだったんだけど、ワンマンが近くなってから先が見えるようになった。また次はどこを目標にしようかなっていうので。

畠山:ワンマン後は「もう横浜ではやらない」って思っていて。やらないわけじゃないけど、今まで横浜2、東京1くらいだったのを、横浜1、東京2くらいにしたいな。下手したら0とか、やらない月もあるくらい。

—最初の目標としては自分たちの尻を叩くつもりでやってきたけど、今はワンマンをきっかけに周りのルーニーに対する見方も変わってきている感じ ?

畠山:こうしてきたおかげで今後決まっているイベントは本当にいい。みんなかっこいいし、キテるバンドで。

横山:でもCrestワンマンやるって、ワンマンライブでどれだけ自分たちができるのかってことは、もちろんソールドを目標にしてるけど、届くか届かないかわからないラインを狙ったからね。それは一番大きな意味だと思う。

東京で1から出直す

—「横浜でのライブの本数を減らす」というのは大きな節目だとは思うんですが、ここまで横浜でやってきて4回のNECK ROCKもあって、自分たちの横浜の立ち位置やシーンを作ってきた感触は?

畠山:そもそもルーニーは今とメンバーが全員違う段階で俺が初めて作ったバンドで、バンドっていうものの感触を掴もうとしていた。だから「屋根の上のルーニー」という奇抜な名前になったんだけど(笑)。横浜の直属の先輩がたくさん居る中で育ってきて、今やっと少し年上になってきたかなっていう。バンド歴とか音楽歴とか、やってる中では下の方でやってきたから、先輩にちょっと甘えてたと言うか。俺らのシーンを作ろうとしていなかった。NECK ROCKも先輩達がいる中での俺らで、俺らがいてNECK ROCKがあったわけじゃなかった。俺らがいないとNECK ROCKじゃなかったのかもしれないけど。だからOAやゲストもなしで、俺らだけの力でワンマンやろうと思ったのはそれが大きいかな。甘えないっていうことだね。今まで誰か引っ張ってくれるバンドに引っ張られていく俺らだったんだけど、横浜方面に引っ張られていくところから、独立して東京でやる。Crestでやるのも東京で俺らが一番出ているライブハウスだし、横浜のお客さんに1回Crestに来てもらいたくて。それで、またCrestでやる時も来て欲しい。現に100枚あった前売のうち、80%くらいは横浜のお客さんだし。初めてCrestに来るってお客さんも多いと思うんだよね。それは大きいなと思う。Crestに行ったことのない横浜のお客さんを連れて行くっていうルーニーの挑戦が、蓋を開けてみないと分からないけど、出来たんじゃないかなと思う。

横山:こうした挑戦の結果は今後の決まっているライブとかでこれから出したいよね。

前田:まだやっていないからね。

畠山:1からって感じ。横浜で修行してきて、俺らもまだ全然売れているとは思っていないし、まだ本当はCrestでワンマン出来るようなバンドだと思っていない。でも、やっと曲が出来て、CDが出来て、PVが出来て、自信も付いて、「すげぇいいライブしたな」って思う時も出てきて。やっと「1から東京でするぞ ! 」って勝負する感じ。

—じゃあ気持ち的には横浜で育ってきて、東京で新たなストーリーを始めるっていう意味でのワンマンだと。

横山:神奈川と東京って近いけど、それこそ上京して来たみたいなイメージではあるよね。他の地方の人からしたら「近ぇよ」って言われると思うけど(笑)。

畠山:やっとだよね。俺らの屋根の上のルーニーっていうバンドが、どこまで有名になっているか分からないし。けど、意外と対バンする人には名前が面白いから覚えやすくて知っていてくれている人が多い。その中で気持ちを改めて。勘違いされていることとかあるからね。「TSUTAYAに置いてありましたよね」って。「置いてねえよ ! 」って(笑)。そういう感じで名前が1人歩きしているようなバンドなのかなって思う。

—横浜での知名度はそれだけあったってことなんでしょうね。これだけの功績もあるから、東京でも「なんかすげぇバンドだ」っていう風になっているのかも。でも気持ち的には心機一転って感じで。

前田:うん。まだまだ。

畠山:そうだね。けど、やったる自信はめちゃくちゃある ! …って書いといて下さい(笑)。