空創ワルツ 『それより僕と踊りませんか?』リリースでの変化と『パイセン、失礼しますvol.2』への意気込み

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衝動的でエモーショナルなサウンドの中に、どこか哀愁を感じる3人組ロックバンド空創ワルツが、初の全国流通盤『それより僕と踊りませんか?』をリリースした。今までの彼らとは一味違い、前向きで、心から音楽を楽しめるような作品になっている。 空創ワルツは昨年2013年10月にタワレコ限定シングル『シャル・ウィ・ダンス?』をcoolism recordsより初めてリリースし、その後全国24カ所を回る精力的なリリースツアーを行った。今年2014年7月には下克上2マンライブ「パイセン、失礼します。vol.1」を開催し、Half-Lifeと共演した。更に12月にも「パイセン、失礼します。vol.2」の開催が決定している。ますます意欲的に活動を続ける空創ワルツの3人に、今の心境を聞いた。

取材:真野竜哉、加藤彩可


以前より「1つの作品を作る」という気持ちで動いた

—まずリリースまでの経緯を教えて下さい。

中川悠太(Gt&Vo):まず昨年の2013年に『シャル・ウィ・ダンス?』という全国流通盤をリリースしました。それが関係者も入って出した最初の作品になります。バンドのスタートは4年前からです。これまでに自主で計3枚の音源をリリースしています。今回は関係者が入るという意味では2作品目になります。

—リリースするにあたって心境の変化などありましたか?

太治(Ba&Cho):一発目はそうでもなかったですね。全曲が既存曲の再レコーディングでしたから、出発点としては弱かったです。

中川:前作の『シャル・ウィ・ダンス?』は既存曲を収録していることもあって、“1つの作品を作る”というよりも単純に「良い曲を聞いて下さい」というものになったんです。今回の『それより僕と踊りませんか?』は“1つの作品を作る”という気持ちで動いたので、どちらかというと思い入れは強いですね。

投げやりだったライブから、お客さんとのキャッチボールを目指して

—今回、作品の曲作りにあたって基軸になったものや、作品のテーマなどはありましたか?

中川:特に意識したのはライブです。セットリストの構成を考える時に以前の空創ワルツは偏りがちだったので、今回は「ライブでこういう曲があればいいな」と思うものを入れられました。
—具体的にこういうノリの曲が欲しかったという曲はありますか?

中川:コール&レスポンスのノリです。以前の空創ワルツはお客さんに対して投げやりで、キャッチボールができてなかった。世界観はあったけど、ライブをやっていて多少虚しさを感じるときがありましたね。

太治:去年ワンマンをやった時は完璧に世界観押しだったんです。自分たちで映像を見たとき「暗いな、俺たち」って思ったんですよね。そういう曲ばかりをやりたい訳ではなく、良い曲をやるってスタンスだから苦悩していたね(笑)。

「自分の丈に見合ったバンドしか呼べないっていう線を引いている」

—「パイセン、失礼します。」について聞かせて下さい。HPの方でもコメントをされていた、後輩が先輩にがっつくというようなスタンスというのが素敵だなと思いましたが、この企画自体は結構前から考えていたのですか?

太治:本当は今作を出すにあたって、プレリリースのツアーとそのファイナルをやろうかって話していたんです。でもリリースしていないツアーのファイナルってピンとこないし、ならば2マンにしようと思った。驚くような先輩とガチの2マンをやって、お客さんもいっぱい見てもらえる面白い企画にしたいと思ったんです。そうしてパイセン企画が出来上がりました。

—いろいろ候補が出た中で1回目はHalf-Lifeにお声掛けをした?

太治: 真っ先にHalf-Lifeが出ました。僕らは渋谷Cycloneによく出ているんですが、Cycloneの店長がHalf-Lifeを育てたということで、紹介してもらったんです。この企画をやったお陰でHalf-Lifeのツアーにちょっと付いて行けるという繋がりも出来たし、良い企画だったように思います。

中川:バンドマンは自分の丈に見合ったバンドしか企画に呼べないっていう、変な線を引いているような気がするんです。「こんなバンドを呼んでもいいのか」「いや今の俺らじゃダメ」って思っている。でも「じゃあ、いつなんや!」って思った。演奏面とか技術面とか追いついてない部分もあるかもしれないけど、いつでも食ってやろうと思ってやる。俺らがそれを先陣切ってやってもいいんじゃないかと思ったんです。

—vol.2以降もこの企画は続けて行きたいと思っていますか?

太治:続けて行きたいですね。スパンまでは決めていないけど、定期的にやっていくというのは確実に決めています。

TAHARA:単純に、練習しようって気持ちになりますね(笑)。ただ、決まって嬉しいと同時に恐怖もある(笑)。

意味の無いツアーを、意味のあるツアーに

—前回のツアーも、今回も、かなりスケジュールを詰めているようですね。

太治:ツアーのスケジュールは全部俺が決めているんですが、前は日程を埋めるように回ってしまって、意味のない行き方をしてしまった。キツいことも当たり前だみたいな感じだったんです。今回は前にツアーをしたお陰で地方イベンターさんとも繋がりが出来たし、意味のある回り方が出来るかなと思います。

中川:今回は1本1本を大切に回れたらと思います。CD作って、ツアー回ってきましたということをちゃんと伝えて行きたい。前回のツアーは比較的、全作品を踏まえたツアーだったので、ステージングだとかそういう部分でしか新しい発見が出来なかったんです。一方で今回はほぼ新しい曲になるので、新しい発見をしに行こうかなと思っています。