ライブハウス特集 Vol.3「渋谷club乙」

LINEで送る

渋谷club乙(キノト)は渋谷駅西口から徒歩5〜6分にあるライブハウス。今回は店長のじゃいあんさん(菅原 雄さん)にお話を伺いました!


—渋谷club乙はどんなライブハウスですか?

いろんなハコの見方があるとは思うんですけど、一言で言えば”アットホームな店”ですね。これは渋谷の中では珍しいんじゃないかなと。PAやスタッフがバンドにもお客さんにも優しいですし、だから仲良くなる。地方の小さいハコみたいなところです。渋谷っぽくないというか、小汚い店(笑)。僕はそれをわざとやっていて、渋谷で一番汚いハコを目指しているんです。

—乙(キノト)の名前の由来は?

分かりません(笑)。乙を立ち上げた店長がいて、彼がつけたんですけど、まぁいろんな意味があるみたいですね。甲、乙ってあるじゃないですか。こじつけかも知れないんですけど、雅楽だと高音を「甲」、低音を「乙」と言うみたいで。
1階にDESEOがある(club乙は同ビルのB1F)じゃないですか。そのDESEOの下に作ろうってことで、一段低いところにあるデビュー戦のためのハコみたいな。そこから乙になったって話は聞いたことがありますけど、どうかなぁって感じです(笑)。だから、最初からオーディションとかは全然無くて、デモテープを持ってくれば出られるシステムでやっていました。13年前の2001年にできたハコなんですけど、その頃はバンドブームでバンドが結構いて、そういう中で誰でも出れるハコというスタンスでやっていましたね。

—過去の輩出アーティストは?

僕が入って1年目ぐらいの時には凛として時雨、つしまみれ、9mm Parabellum Bulletとかが出ていました。あとはKNOCK OUT MONKEYって言う神戸のバンドも都内初ライブは乙だったし、真空ホロウも売れる前はよく乙に出てたし、Wiennersのベースが働いてるだとか、結構おっきくなったバンドが身近にいましたね(笑)。ホームページで過去のピックアップが見れるんですよ。それを見ると売れる前にピックアップされてるアーティストが結構います。つしまみれも最初深夜イベントに出て時雨と対バンしてましたね。その時には時雨は全然売れていなかったんですけど、バンド名が目立つじゃないですか。それであのバンドだと思って観てみたら凄く良くて。こう考えると感慨深いですね。

—乙のターニングポイントは?

乙の特徴がもう一つあって、乙はブッキングバコでホールレンタルをあんまりしないんですよね。イベント会社さんのレンタルはあんまり受けたくないなと思った事がありまして。 昔よくいたんですよ、いわゆる怪しいイベント会社さん。ノルマをうちのハコ代よりも高くとってめちゃくちゃなブッキングして。そういうのがほんといやで、全部断りました。そうではなくてバンドとライブハウスとで直接話してやろうって。バンドの企画とかバンドのブッキングだとか、それが一番大事というか基本だなと思ってやってるんで。それが絶対特徴の一つだし、そう決めたのがターニングポイントですね。
そう決めた上で、乙に出てくれている所謂売れてないバンドでもかっこいいバンドたくさんいるんで、そういうバンドが売れるようにライブハ ウスの方で何とかできないかと店長になった時に思って。ホームページのスケジュールページの情報を充実させたりとか、PARABOLAという番組を作って毎日放映したりし始めたり(GATEWAY GROUP系列4店舗とスタジオ全店で毎日放映しているオリジナル番組)とか色々プロモーションできることを始めて。インディーズで盛り上がってるものでぶっちゃけ充分に楽しいかなと。かっこいいバンドもたくさんいるしかっこいい音源もたくさんある。まだ誰も知らないだけで。だからそういうインディーズバンドを応援しつつ、広まるのを手伝わせてもらって、そしてその子たちがが安心して活動をして売れてってくれればいいなって。

—今乙でプッシュしてるイベントやバンドは?

みんなで話し合ってMonthly Pickupは決めているんで、その子たちですね。来月のピックアップがjamming O.P.っていう9mmのギターがやってるバンドなんですけど、CDをいよいよ出すんです。CDJにも出るし。このバンドは僕が店長になる前から乙に出てくれていたので、応援しています。スタッフ個人でいろいろあると思いますけどね。
一つ言えるのは、ライブが良いバンドが良いですね。やっぱり、ライブハウスなので。音源が先行するよりもライブがかっこいいバンドを推していきたい。事務所でもなんでも最終的にはライブを見て決めるんので。チャラいとか売れそうとかよりもガチと言うか。最近は売れたいという意欲を持ったバンドが来てくれるようになっているから嬉しいですね。かっこいいライブをしていて、まだ誰も応援してないなと思ったらすぐピックアップって感じでやってますね。ホームページを見ればどういうバンドを推してきたのか分かるようになっているので、是非見てほしいですね。

—乙の今後は?

いろんなかっこいいジャンルを出していきたいですね。ジャズとかスカとかヒップホップとか。バンプが大好き!みたいな人でもハコに来て、こういうのもいいな思ってほしい。若い子は特にそういうの聴かない傾向にあるんで。なんか面白そうだなっていうライブハウスでありたいですね。いろいろ聴いて吸収していった方がいいし。せっかく駅からも近くてふらっと寄れるから、そういう情報発信場所になりたいですね。

jay_141130_a
—最後にOTOZINEの読者に一言

バンドマンに対しては、売れたいんだったらめっちゃ頑張ったら売れるよって思ってます。逆に言えば売れたバンドで頑張ってなかったバンドはいないので。頑張れれば頑張れるだけ売れると僕は思いますね。売れるって言うのは仕事になっちゃうので楽しくないこともありますけど、ライブって楽しくないと面白くないし、かっこ良くもない。だから、楽しいけど”真面目に楽しい”ライブをすればいいのかなって。
お客さんに対しては、いつもありがとうございますと思ってます(笑)。できれば他のバンドも見てくれたら良いと思いますけどね。かっこいいバンドってたくさんいるので。もしこの日このバンド観に行くってなったら事前に調べてみて、時間的に行けそうだったらちょっと気になったバンドを見てみるとかでもいいですし。乙のホームページにタイムテーブルもバンドのホームページへのリンクもあるので、チェックしてもらえたらなと思います。どんなメジャーバンドも最初はライブハウスに出てるので、どんどん遊びにきていろんなバンドを見てくれたら嬉しいですね。お客さんで個人企画をやる人も多いので、もしやりたければ丁寧に教えるので是非やってほしい。ライブハウスで色々遊んでほしいですね。やっぱり楽しいところなので。


渋谷club乙は、とてもフレンドリーで親しみやすいライブハウスでした!店長のじゃいあんさん、どうもありがとうございました!

▶ライブハウス情報
渋谷club乙
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町3-3 第二岡崎ビルB1F
TEL:03-3780-1010
▶関連リンク
渋谷club乙
ライブハウス特集一覧