ごっこ 渋谷タワレコ限定でアルバムをリリース 変わらぬ4人と変わりゆくサウンドで未来を切り拓く

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ボーカル&ギター・キーボード・ベース・ドラムの4人で結成されたごっこが、4月15日にタワーレコード渋谷店限定でミニアルバム『共存』をリリースする。ごっこはボーカル・羽田野の心情がその力強い歌声と高いグルーヴのサウンドに乗って矢のごとく放たれる音楽を持ち味としているが、今回のアルバムはそれを保ちつつも、メンバー曰く「ちょっとだけ違うテイストに仕上がった」という。確かに収録されている6曲は実にカラフルであり、4人それぞれの存在感が高らかに鳴り響くものとなっている。この作品が生まれるまでにどんな道を歩んできたのか、そしてその先はどこへ向かうのか、メンバー全員に話を聞いた。

撮影:児玉駿介 / 取材:笠原瑛里


バンドは絶対に続けなきゃいけない

――4人全員にインタビューするのはOTOZINEでは初めてです!まずはお一人ずつ、どんな音楽を聴いてきたのかも含めて自己紹介をお願いします。

荒井一平(Dr):ドラムの荒井です。高校の時はメロコアをよく聞いていましたね。「早いツービートかっけぇ!」みたいな(笑)。それからちょっと時間が経って高校の終わりくらいtoeを聞いて、インストバンドかっけぇと思ってインストを聞くようになりました。それで大学のサークルに入って色んな音楽の幅が広がっていった感じですかね。最近はジャズをよく聞くようになりました。Elvin jonesとか。

石川達也(Ba):ベースの石川達也です。自分は最近だとR&Bやエレクトロニカ、あとは昔の名残でヒップホップなども聴きます。でも自分の根底にあるのは歌もので、最近だとSalyuとかですね、昨年末ライブにも行きました。歌もの以外は基本的に体を揺らせるようなものが好きです。

所澤誠(Key):キーボードの所澤誠です。小学4年生くらいからクラシックピアノをやってて、高校生くらいまでは家族が聴くようなクラシックしか聴いてませんでした。浪人生活が始まった時くらいに、羽田野くんに薦められてMr.Childrenとかくるりとかのポップスをアルバム単位で聴くようになりました。あとうちのお父さんがフォーク好きなので、お父さんの車の中でフォークを聴いてました。

羽田野元彦(Vo&Gt):ギターボーカルの羽田野元彦です。ちっちゃい頃から親父が山下達郎を聴いていて、それを自分も聴いてました。あと小6の時、友達がMDプレイヤーでサザンを聞いていて、それが妙にクールに見えたのでそっからハマってJ-POPを聴いてます(笑)。初めて買ったCDもサザンです。中3か高1の頃にGOING STEADYを聴いて、バンドやりてえって思うようになりました。それからはエレカシとかのロック方面に向かいました。

――4人とも聴いてきた音楽がバラバラですね。そんな4人がどうやってバンドを結成したんですか?

所澤:一応、2012年かな?

羽田野:最初は俺一人だったんですよ。一人で弾き語りやってて、寂しいなぁって思ってたら所澤が暇そうにしてたもんで誘って(笑)。半年くらいはそのまま2人でやってました。 それで途中から、俺がエレキギターを持ち始めたんですよ。そこまでやるとバンドやりたくなるから、サークルのベースとドラムを誘ってバンド組んで。でも1年くらいやってたら、石川がキレだして。「こんな音楽やりたくねー!!!」って言って(笑)。

――(笑)。どんな音楽だったんですか?

石川:変な、おふざけ系の音楽ですね。

羽田野:俺はユニコーンみたいな音楽をやりたかったから。

荒井:最初はそういう音楽やってたんですけど、石川くんがちょっと……

羽田野:かっこつけだから(笑)。「じゃあわかったよ、そういうこと考えないで、この4人に合うやつをやりましょう」って話になって。

――じゃあ、本格的に音楽の道に進もうと思ったのはいつくらいの時ですか?

羽田野:大学4年の頃ですかね。まぁ一応2012年の頃に組んだとはいえ、石川と喧嘩した時期もあって、3、4ヶ月くらい休止になったり、その時別のサークルの女の子にベースを頼んでいたり、石川が就活をして内定を取ったっていう時期があったんですよ。その時に、「いやいや待てよ。バンドは絶対にもうちょっと続けなきゃいけないだろ」と俺が石川に言ったら、石川が「俺、内定書をビリビリに破ってゴミ箱に捨ててきたわ」って言ってきてくれて、その時俺は涙がちょちょぎれるかと思いましたね。

羽田野さん
そこで死ねるなら本望

――ではここからは、本題であるアルバム『共存』についてお聞きしていこうと思います。このアルバムはいつくらいから作り始めたんですか?

羽田野:僕ら曲を作るのが遅いんですよ。俺一人でやる分には早いつもりなんですけど、シンプルなアレンジにすると後ろ二人が退屈するんですよ。最近は少しかわってきましたけど。「ちょっと何かを入れたい」とか「これじゃダメだろ」みたいなのをずっとやってるから、「早くしろよ!」って思ったりもして(笑)。でも納得しなきゃ嫌だからということで、1年くらい経ってしまいました。これからはもっと早く作れるようにしていきます。

――羽田野さんのブログ※に「『このまま死ね!』と思いながら(作曲を)やってた」みたいなことが書いてありましたけど、それだけ忙しかったんですね。
(※http://ameblo.jp/motto-hiko/entry-11988344915.html)

羽田野:でもまあ、そこで死ねるなら本望じゃないですか。だから……そんなにかっこいいもんじゃないですよ(笑)。夢を追うというのは子どものわがままだと思ってます。そのわがままをどれだけ人生で突き通せるかですよ。そのためならやれます(笑)。