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[MIKAN STAGE] HEAD SPEAKER

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<よろしくー!> KANA(Vo)のマイクなしでの挨拶から始まったのは、HEAD SPEAKER。初端「GLORIOUS DAYS」から、たくさんの観客の手が宙を指す。2曲目の「KIRA KIRA」は、心地良い疾走感を持つ曲だ。曲中でKANAは観客に手拍子を求め、自分もタンバリンを手にした。頭上に掲げたタンバリンがプロジェクターに当たりそうになって小さく笑みを漏らす場面もありつつ、バンドと観客が一体感のある空間を作り出していく。KANAの歌は、とてもダイナミックだ。全身で気持ち良さそうに音楽を感じているのが伝わってくるから、聴いていて心地良い。

<本当に、小田原イズムがめっちゃ好きで。> それだけに、アリーナでの開催には感極まるものがあるという。続く「トロイメライ」「ダストシャイニー」でも、観客と共に手を振ったり、語りかけるように歌ったり。バンドと観客が、お互いに楽しんでいる様子が伝わってくる。

KANAは、小田原イズム主催者である木部数也(ソライアオ)の言葉に感銘を受けたそうだ。<私も音楽に夢をもらって、夢を与えたいと思って、10年くらいステージに立ってます。>そんな思いを込めた最後の曲は「マグノリア」。ステージの手前ギリギリまで観客に近付き、“笑顔でまた会えるように”と小指を差し伸べるその姿はまるで、観客一人ひとりに語りかけているかのようだった。

[Photo:山下直輝 Text:小島沙耶 ]

■ セットリスト
01.GLORIOUS DAYS
02.KIRA KIRA
03.トロイメライ
04.ダストシャイニー
05.マグノリア


[HIMONO STAGE] full full full

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弾き語りというのは、その歌い手の声や歌の良さが丸裸にされる演奏スタイルだなとつくづく思う。それを踏まえた上で言うと、full full fullの古澤正弘(Vo/Gt)はユーモアある歌い方で聴き手を酔わせる歌い手だ。

古澤のアコースティックギターが彼の細やかな指使いによってカントリー調のメロディを紡ぐ「あなたもいっしょならいいのに」では、時々吐息交じりで歌うなどして切なさを歌い方で表現する。その声がやわらかで透き通っているのもまた、オーディエンスの心を揺らすほど切ないからずるい。

2曲目の「嫌い、夏」はうってかわってアップテンポなナンバー。古澤のアコースティックギターとサポートのジョン中村(Cajon)のカホンのユニゾンが飛び跳ねたくなるようなリズムを刻み、観客はそれに手拍子で応える。
この曲での古澤の声は遠くにまで伸び、まるで太陽のように明るい。表情もにこやかだ。しかしそれでいて夏の終わりが嫌い、というマイナスな言葉を発していて、そのおもしろい違和感が心をくすぐってくる。なんとなく、この歌には古澤の人懐っこさが滲み出ているような気がする。

ラストナンバーはこの日にぴったりなタイトルを持った「雨の日も音楽と眠る」。外は雨天で、そしてこの曲も雨を歌っている曲だ。しかし、それでいてアコギのメロディと古澤の声はなんとも晴れやか。聴いているだけで聴き手の心の雲が取り払われていくような、そんなパワーを感じる。<俺たちには音楽がいてくれる>という歌詞を伝えるには十分すぎるくらい光を感じさせてくれた、素晴らしいライブだった。

[Photo:児玉駿介 Text:笠原瑛里]

■セットリスト
01.あなたもいっしょならいいのに
02.嫌い、夏
03.アルベルト先輩
04.部屋に広げて思い出に寝転んで
05.雨の日も音楽と眠る


[UME STAGE] 青山☆聖ハチャメチャハイスクール

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時間になり、7色のイメージカラーの衣装を着たメンバーがステージに駆け出した。今年メジャーデビューを果たしたアイドルグループ、青山☆聖ハチャメチャハイスクール(以下、メチャハイ)のステージの始まりだ。

冒頭から観客を激しく煽りながら、最新シングルに収録されているドラマチックな「スカイハイ」を、ユニゾンで力強く歌い上げる。最前列に陣取ったファンの声援にも一気に力が入っていく。<小田原イズム!一緒に盛り上がって行きましょう!>と赤色担当のあやぱそこと菜田彩佳が声を上げ、ライブでおなじみの「STARTING OVER」へ。広いステージを存分に活用して、大きなフォーメーションを決めていくメンバーの表情はとても満足気だ。さらに「NEW WORLD」から立て続けに披露された「BEYOND THE DARKNESS」では、緑色担当のひいにゃんこと坂木ひとみが客席に入ってそれをファンが取り囲みながらケチャをしたりと、観客と一体になってライブを進めていく姿には、ライブアイドルとしての自信が見える。

新しい曲を中心に5曲を立て続けに披露したメチャハイは、<そこらへんのロックバンドより熱いライブやってます!>と言い残してステージを去ったが、その言葉がただの煽り文句ではない事を証明するような熱く弾けるようなパフォーマンスだった。

[Photo:ひらりい Text:堀中敦志]

■ セットリスト
01.スカイハイ
02.STARTING OVER
03.NEW WORLD
04.BEYOND THE DARKNESS
05.NEVER MIND


[HIMONO STAGE] 奥野 涼

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奈良県出身のバンドarchanaicaのVo./Gt.を務める奥野 涼、そして同バンドでDr./Cho.を務める片貝 直也、Ba./Cho.を務める藤原 倫に加え、サポートKey.として瀬川 浩輔を加えたarchanaicaのアコースティックスタイルとして舞台へ上がった。

彼らは年始に前身バンドであるKIDSを解散し、あたりまえの生活を失うと言う苦難を乗り越え、archanaicaとして新たな一歩を踏み出し始めた。その最初の一歩である、重要な舞台として小田原イズムで行いたいと言う熱いを伝えた所、予定の変更が認められ、archanaicaでのライブが実現した。

サウンドチェックが始まると、小田原アリーナ全体にその音が響いており、それを聴きつけたんじゃないか?と思わせる様にオーディエンス、そして仲間のバンドマンが続々と集まり始めた。時間いっぱい使って行われたサウンドチェックが終わり、奥野の<お久しぶりでございます>の言葉がライブの始まりを告げた。

KIDSの時代の楽曲は無く、全曲が新曲であり、オーディエンスは一音、一語を聞き逃さない様に、ジッとステージを見つめていた。新曲は彼らの新たな一歩を感じさせる、日常の風景を切り取ったもので、会場を優しく包みこんだ。最後に、愛に溢れた楽曲「オカン(仮)」が奏でられ、と再会を約束する言葉を告げてライブの幕を下ろし、4人は多くのオーディエンスの温かい拍手に見送られた。

[Photo:児玉駿介 Text:鷲津隼平]

■セットリスト
01.無気力
02.明日晴れたら
03.善と悪
04.オカン(仮)


[UME STAGE] ICE☆PASTEL

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グループカラー、紫の衣装に身を包んでUME STAGEに登場したのは、北海道のご当地アイドルグループ、ICE☆PASTELだ。

挨拶がわりに早速先月発売したばかりの1stシングル、「クリスタル☆レインボー」を披露。疾走感のあるロックサウンドに、“キラキラの 待つ未来から もう逃げ出せない”と青春真っ只中な歌詞が乗るこの曲はアイドルソングのお手本のようだ。次の“星屑☆でぃすたんす”では指で星の形を作る振り付けなど、わかりやすいダンスが特徴的で、恐らく初めて彼女達を観たであろう観客も、思わず真似をしていた。3曲目の「joker.」では、頭を振り乱しながらの激しいダンスを披露し、前の2曲とは異なる表情を見せた。

この日のステージは彼女達にとって初めての小田原でのライブだったが、20分弱の短い時間に、彼女達の様々な魅力を詰め込んだパフォーマンスとなった。小田原イズムに、ICE☆PASTELの名前はしっかり刻まれたはずだ。

[Photo:ひらりい Text:荒池彬之(MUSIUM)]

■セットリスト
01.クリスタル☆レインボー
02.星屑☆でぃすたんす
03.joker,


[CHOUCHIN STAGE]ぱんちょマン

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赤い布をおでこに巻きつけ、水色に大きく〈ぱ〉と書かれたTシャツでふらりとアコギをぶら下げて、挨拶代わりにすこーんと風のように抜ける声がステージから響き渡る。

1曲目から、“わっしょい”とお祭りモードの掛け声でその場の温度が上がっていく。続く2曲目では、夢を諦めなかった男のストーリーが渋くも柔らかく紡がれていく。気づくと足は裸足!47歳で再デビューした男の心意気を感じる。
3曲目ではアコギを置いて、ハードロックをシャウト!それもエアバンド!

〈…小田原といえば牧伸二です〉
この叫びは、over30しか伝わらないかもしれない…と思ったけど、〈おじさんを、いたわれ!〉〈おじさん、頑張れ!〉というセリフを聞いて、こちらも〈おじさん、頑張れ!〉と返してあげたくなった。

[Photo:ハヤシサトル Text:ラフ]

■セットリスト
01.気合い入れた
02.未定
03.楽しくないわけないじゃんブルース


[KAMABOKO STAGE]MAGIC OF LiFE

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冒険が始まった。1つ1つの物語たちが、今日はどう繋がりあってライブ(冒険)を生み出すのであろうか。

どこまでも伸びる澄みきった歌声が会場を包み込む。アニメ【弱虫ペダル】の主題歌にもなった「弱虫な炎」から冒険はスタートした。サビに入った瞬間、ぱあっと広がるオーディエンスの手が、まるで花びらのようだった。

<出来たら声、聞かせてくれよ!>立て続けに掻き鳴らされるサウンドに、高津戸(Vo.Gt)はギターを掲げ<音楽って楽しいな!>。湧き上がる会場。その姿に目が眩んだ。

3曲目はDirty Old Men時代からの定番曲、「夜空のBGM」だ。水色の照明のがキラキラと星空のように瞬く。ちょっと前に終わってしまった夏を思い出し、ポロリと涙が溢れてしまいそうになった。

物語は一気に冷たい風の吹く季節へと表情を変える。シンバルの切ない4つの音と、きゅうっと胸を締め付けるギターの音が絡み合う。<次の物語は…>と高津田から語られたのは目も耳も聞こえなくなってしまった女の子と、触手話を一生懸命覚え、愛しているよ、と伝え続けた男の子の物語だ。腕に、お腹に当たる一つ一つの音がとても心地よく、温かさを感じた。

音出しをしながらフルコーラス演奏された「First morning」から始まった、今日の冒険が終わった。心に確かな余韻を残していった。その熱量に手を伸ばして、どうしても踏み込めなかったライブハウスへ足を踏み出してみたくなる、そんな気分だ。

[Photo:小笹竜馬 Text:小此木愛里]

■セットリスト
01.弱虫な炎
02.呼吸
03.夜空のBGM
04.音無き言葉
05.箒星の余韻


[MIKAN STAGE] Chameleon

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Chameleonというバンドは、私たちの心を鷲掴みにして、ぎゅっと抱きしめて離さない。

ちょっと臭いかもしれないけど、生きることや、夢を持つこと、人に優しくするということは、臭いくらいが丁度いいのかもなとChameleonに出会ってから思うようになった。大事なことは、何事にも真っ直ぐな気持ちを持つこと。そう彼らが教えてくれた。

小田原イズム2015はChameleonにとって大事な日になったと思う。

2日前の9月24日に百井翔吾(Ba)の脱退発表があり、彼も音楽にひたむきな人だったから、私たちは心の整理が出来ていないのが正直だ。

そしてChameleonは自身も地元・横浜でNECK ROCKというイベントの主催している。同じ神奈川県でソライアオ・木部を中心に作り上げる小田原イズムに対して思うことは多いはずだ。

<小田原イズム いろいろあるけど今日は楽しんでいこう!>

明るい笑顔は忘れず、またしっとりとしたバラードは丁寧に歌い上げる籏野児史記(Vo)と轡田聡太(Vo/Key)。オーディエンスは大きく拳を上げて彼らの音楽を歓迎する。今、ここで伝えたいこと。それを私たちに届けようと懸命に立っているChameleonに、今日は特段強く胸を打たれた。

[Photo:山下直輝 Text:加藤彩可]

■ セットリスト
01.スポットライト〜’15 ver.〜
02.In you hands
03.hope
04.カルミア
05.チェッカ-フラッグ