• ai
  • 2014年4月19日

「音楽を手に入れる場所」

はじめまして。Ai(@Ai_Tkgk)と申します。今回から数回にわたってOTOZINEでコラムを担当させて頂くことになりました。音楽とは全く関係ない業界でサラリーマンをしつつ、大好きな音楽について、洋楽邦楽、レビューやカルチャー関係なく、いくつかの場所でちょこちょこと書かせてもらってるアラサーです。OTOZINEでは、様々な立場の方がコラムを書いていくとの事ですが、僕は「音楽ファンの目線」で書かせてもらう予定です。これから数回、お付き合い頂ければ嬉しいです。

今回のテーマは「音楽を手に入れる場所」。
音源の形が、レコードやCDといったフィジカルなものだけでなく、MP3やWMAをはじめとする形のないデジタルなものにもなったことで、音楽を手に入れる場所は格段に増えた実感があります。
フィジカルなものしかなかった時代は、それこそレコード屋やレンタルショップと行った実店舗しかありませんでしたが、今や実店舗を伴わないWEBの世界の方がありとあらゆる音源が簡単に手に入る時代になりました。
各種配信サイトから自身のスマホやポータブルプレーヤーに音源をダウンロードするもよし、今年中に上陸すると噂されるsportify(https://www.spotify.com/int/why-not-available/)に代表されるサブスクリプションサービス(定額制配信サービス)を利用するもよし。
WEBの進歩によって、「どこからでも」「どんな音楽にも」容易にアクセスできるようになったことは素晴らしい事だと思います(僕が高校生くらいの時、ちょっとマニアックなバンドの音源を手に入れるためには東京の大きなレコード屋に行かなければならなくて、とても大変だったものです)。

と、手に入れる場所の紹介だけをしていると「そんなん知ってるよ!おまえはどうしてんのよ?」という声が聞こえてきそうなので(笑)僕自身の話を少しさせて頂きます。
僕自身は、フィジカルとデジタル、どちらか一方という訳ではありません。配信サイトでダウンロードもすれば、サブスクリプションサービスも使っています(でも、今日本で使えるサブスクリプションってサービス毎にカタログの取り揃えが一長一短なんですよね。このサービスにはあのアーティストあるけど、このアーティストない。代わりに向こうには、、、みたいな感じ。そういった意味でも世界最大のカタログ数を誇るsportifyという黒船のできるだけ早い来航を望まずにはいられません)。
でも、世代的なアレなのか、どうしても音楽をフィジカルな形で「所有」することが大好きなもんでCDやレコードを買うためによくレコード屋に足を運びます。で、最近になって改めて実感した事があるんです。それは「レコード屋さん(店長や店員、バイヤー)はやっぱり凄い」ってこと。
CDが売れない時代になったと言われて久しいです。現に、03年と13年のCD売上げ(シングルとアルバム)をざっくりと比べてみると03年が約3,900億円で13年が2,000億円と約半分(http://www.riaj.or.jp/data/money/)になってるんですよね。「もはや音源をメイン収益にする時代ではない」なんて意見もよく耳にしますが、実際、僕も音源販売に変わる収益構造はいくつか作っていかないと厳しい時代だよな、と思います。でも、レコード屋のメイン事業はあくまでもフィジカル音源の販売なわけです(この構造もいずれは変わっていくのだと思いますが、、、、少し寂しいですけどね)。だから、そこで働く彼・彼女たちは、この時代にどうしたらフィジカル音源が売れるかということを必至に考えているはずです。幸いな事にインターネット、とりわけSNSの発展のおかげでテレビの大型タイアップがつかなくても音楽ファン同士の口コミである程度のヒットが生まれる時代になってきました(特に音楽好きって、やっぱり音楽好きから得られる情報を信じちゃったりする人多いじゃないですか 笑)。
なので、レコード屋さんを歩き回ってみると、音楽好きの口コミに繋がるような、まだ世間には知られていない「明日のスター」たちがたくさんたくさん、しかも愛を込めてPUSHされています。僕は(皆さんもそうだと思うんですが)、「新しい音楽との出会い」を常に求めています。ただ、世の中には想像だにしないほどの音楽が溢れていて、しかも今や音楽と接する入り口が広すぎる故にどのように出会えば良いのか分からなくなってきている部分もあると思います(僕はこれが音源アクセスの容易化が生んだマイナス面だと思っています)。そういうときに頼りになるのが、同じ音楽好きからの「あのバンド好きならこれ好きだと思うよ」というおすすめだったりする訳です。レコード屋のPOPを見るとそういう紹介が沢山されています。そこから手に取って好きな音楽に出会える可能性ってそれなりに高いと思う訳です。僕は邦楽のみならず洋楽も結構好きなのですが、海外アーティストの場合、これからの人達になればなるほど日常生活の中で情報は得られにくいものです。そんな中で僕が特に信頼しているレコード屋の情報が、タワーレコード渋谷店の洋楽コーナーバイヤーさんと大阪のFLAKE RECORD(http://www.flakerecords.com/)の店長・ダワさん(@DAWA_FLAKE)です。彼らが進めてくれるUSインディー界隈の音楽は、毎回かなりドンズバなんですよね。僕にとってはすごく信頼できる「音楽と出会う場所」です。
レコード屋(特に個人店)の特徴は、お店毎にカラーがあることなんですよね。みなさんもぜひ自分が好きなカラーのお店(もしくは店員さん)を見つけて、新しい音楽と出会い、どんどん手に入れていってほしいと思います。では、次回もよろしくお願いします。


▶プロフィール

  • ai
  • Ai_Tkgk
    音楽を聴くだけでなく、「語る」ことが大好きなアラサーサラリーマン。
    国際輸送部門で働きながら、プライベートでは音楽ライターの二足のわらじ。
  • 15歳の時に、偶然行ったROCK IN JAPAN FES.2000とAIR JAM 2000に参加し、 ロック・パンクの洗礼を受けて以来、ライブハウスとフェスに通い詰めて10年以上。
    得意分野は邦楽ロック、ただ、基本的には洋邦・ジャンル問わずなんでも聴く雑食系。